いつもの場所のその先で

オタクだけど、毎日をすこやかに過ごしたいんです。

Hip Pop Boogie chapter IIを聞いて思ったこと。

ARASHI BLAST in Miyagiをようやくすべて見終わりましたー!
元日に発売されて、全部見たの5月って……。

セトリがやさしいと以前に記していましたが、見てみるとそれ以上の内容でした。全体を通しての感想はまた後日。

今日は翔さんのソロHip Pop Boogie chapter IIについてです。

というように、見たときに感情ぐわあああってなりました。
今日改めて見ても、同じように気持ちが動いたのでちょっと深く考えてみたいと思いました。

宮城でのソロは最後に宮城で公演をした2007年より後に発表されたソロ曲からそれぞれ選曲されています。
翔さんのソロは、2008年発売のアルバム『Dream "A"live』からHip Pop Boogie。ただ、歌詞が原曲から書き換えられています。例えば『時代が手の中に』→『未来は瞳の中に』のように。書き換えられた詞は7年の時を経て、2008年よりも少し大人になった印象です。

2008年のHip Pop Boogieで描かれる要点は大きく3点です。
1.大卒アイドル?そんなの関係ないね。5人でやっていくんだ。
2.道がないなら自分の手で切り開く。
3.外野はいろいろ言うだろうけど、気にしません。

2008年の歌詞は翔さんのソロ『unti-unti』のようなハングリーなメッセージを持つ歌詞です。『unti-unti』の冒頭「ならアイドルがどれほどか見せてやるよ」を思い出させる、尖った翔さんもまだいることが散見できます。慶應や大卒アイドルだからこそ、といったニュアンスの歌詞もたくさん入っています。『人の上に人作らぬなら俺がその天の頂いただく』は慶應大学を作った福沢諭吉の言葉の一部を使ってできたフレーズです。ここからもHip Pop Boogieは翔さんのアイデンティティの一つが組み込まれている曲だと考えることができます。(Hip Pop Boogieは『ペンの指す方向』からの流れも汲んでいると思います。翔さんは自作の曲に似たようなフレーズを使うことが多い。)
「外野」もキーワードです。2009年の『Attack it!』に通じていくのかな。

このように2008年のHip Pop Boogieには若さとハングリーさが垣間見えます。

これが2015年にはどうなるか。
大筋は変わっていないと思います。同じく要点は3つです。
1'.あれから時間は経ったけど、これからも5人でやってくぜ。
2'.道がないなら切り開いていこう、一緒に。
3'.外野はいろいろ言うだろうけど、追っ手が来るだろうけど、捕まらないからな。

変わっているようで、変わっていない点も多いです。
大筋は変わっていないんだけど、ディテールが描かれている2015年のchapter II。それによってちょっと成長した感じが表現されています。

・"追っ手は来ているけど"まだまだ突っ走るぜ。
・みんなで"一緒に"進もう。
ディテールが付け加えられたことで、この2点がより鮮明に表現されています。翔さんってここ数年でとっても「ファンのみなさんのおかげ」的な発言が増えた気がします。今回も素直にファンへの感謝を歌っています。前はこんなに素直に感謝の気持ちを伝えることができる人ではなかったと思うので、7年で「変わったんだな」と「何か吹っ切れたのかな」と思ってしまいました。

他にも大きく変化している点は「大の大人」の定義です。
2008年の「大の大人」は、ののしり合っている"なりたくない大人"です。
一方2015年のchapter IIでは、愛や未来への希望を持った"夢のある大人"として使われています。翔さんはこの7年で、大人になった自覚を持ったのだと思います。だからこそ、後追いが来てても、後ろは振り向きませんと言ってるのかなとも思いました。

以前、ZEROの企画で智くんとNEWSの加藤くんと話した番組で話していた一幕を思い出しました。

加藤「後輩はみんな嵐のこと追いかけていますよ」
大野「ついてくんな」
櫻井「全力で逃げるからね」

こんなニュアンスの話をしていたなと。自分が大人になったというか、後輩や自分たちを追い抜こうとしている若い世代のことも考える世代になったことを自覚し始めたんだろうなと思いました。
この詞は、大人になった自覚を持った翔さんによる、改めての意思表示なんだろうな。

 

7年の時を経て、翔さんは成長したんだな。
その変化がうれしい反面、翔さんが尖ったところも忘れていなくて、まだまだ進んでいく気満々で、そんな気持ちを歌っちゃうっていうところは変わっていないから安心もしました。ときどきこんなことしてくれちゃうんだから、化石ファン感動です。

どんなにキャスターしててもパブリックイメージがちゃんとしている大人であっても、実は『研いだ爪隠して牙を向く』って思っているところ、尖っているところ好きです。毎年毎年チケット取れなくても、お茶の間からゆるゆるとでも応援してるんだからな!