いつもの場所のその先で

オタクだけど、毎日をすこやかに過ごしたいんです。

恋とか愛とかの、たぶんその先

翔さんと雅紀くんの結婚発表からしばらく経った。

全部見たわけではないけれど(というかどれも見れてないけれど)、それぞれのレギュラー番組で結婚報告と祝福、みたいな場面があったみたいでTwitterが慌ただしくなっている様子をなんとなーーく察知している。なんとなくです。

それを見て、わたしは翔さんに対して恋愛感情みたいなものが今はないんだなあということを実感してしまった。

ぐるりと思い返すと、翔さんおよびアイドルというものに恋愛感情と自覚できるほどのものを抱いたことがあったのかどうかさえも見分けがつかなくなっている。翔さんのこと好きだわ、と実感したのもどちらかというと藤堂あゆみという役柄を通してだし(だってそのあと髪色明るくなってギャル男期に入った翔さんを見て軽く引いた)、その後のバンビとかもそりゃ好き〜とはなるけどキスシーンに「やめて!」と思うこともなかった。噂レベルの恋愛沙汰の話を聞いても「アイドルが女ひとりも虜にできないなんてことないもんな」くらいに思っていた。別軸で、当時のわたしには彼氏と呼べる存在がなかったので、翔さんに彼女がいるって知ったところで「仲間だと思っていたのに……」みたいなギザギザした思いは確かにあったけれども。

じゃあ「かっこいい!!!」みたいなことはないのか、と問われればそりゃああった。でもなんだろうなあ、テレビの中の人っていう意識も強いから「かっこいい!!!」で完結しちゃってたんだよなあ。

そもそもわたしは誰かに恋することがおそらく人よりずっと少ないので、推しへの思いすら恋にならないんだろうな。というか、アイドルに疑似恋愛をすること自体がないというか。そりゃコンテンツのひとつとして「かっこいい!!!」と思うことも「好き〜〜!!」って思うこともあるよ。でも、それは恋愛じゃなくて、もっと違う人として好きというか、アイドルじゃなくて好きなアーティストを応援しているのと似ているというか。たぶん女性アイドルにも同じような感覚で「かっこいい」とか「好き」とか思っているんだよな。

それにプライベートなことまで突っ込んでいこうと思えないというか、テレビやメディアを通して見ている彼らが好きなので、法や倫理を侵してなくてお取引先や仕事仲間に迷惑かけてなければプライベートはどうぞご自由にと思っているのもあるのかな。

ああ、あとわたし自身が結婚していることもショックじゃない理由のひとつなのかもしれない。自分が結婚していなかったらショックを受けているのかもしれないけれど、って書きながらショックの種類が違う気もしてきた。先述したみたいな「おいてかれた」みたいな気持ちが強くなるのかな。それでも家に押しかけてシャンパン開けて「おめでとう」って言いたい気持ちは変わらないと想像する。想像するしかないんだけれど。

だからなんだろうなあ、世の中こんなにもアイドルに疑似恋愛を感じている人が多いのかとカルチャーショックを受けたんですよね。それを否定しているわけではなく、自分の感覚が世間の多くとずれていたことに驚いているだけです。アイドルとは疑似恋愛を提供する職業、みたいな表現をしている人を見てめちゃくちゃ驚いちゃったんです。わからんでもないけどとは思うんですが。

そんな数週間を経て、わたしはジャニオタだけれど恋愛とかそういうんじゃないちょっと違うベクトルでこれまでもオタクをしてきたし、たぶんこれからもそうなんだろうなと思います。

とはいえ、今悲しい人は存分に悲しんでいいと思ってます。裏切られたと思うなら恨めばいいし、別の推しに移るのも全然いい。見たくないなら見なくていい。そういう人を咎めたくて書いているブログではありません。

同時に、アイドルの結婚がショックじゃなくて罪悪感を感じる必要もないんだぞと自分にも言いたくて、整理のためにブログを書きました。

オタク活動は自分の人生を捧げるものではなくて、すこやかに生きるための要素でしかないとわたしは思っています。それにオタクのスタンスなんて人それぞれだから、周りの人と違うからって必要以上に悲しまなくていい。

推しの活躍が明日の糧になりますように。
同時にすこやかなオタク活動ができますように。

そう願いながらこのエントリを締めます。読んでくださった方、ありがとうございました。意見が合わない方、そっとブラウザバックでお戻りくださいませ。