TVガイドの新しいビジュアルマガジン『Alpha』を手に取ったのは、極めてなんとなくだった。一番の理由は「大きいなあ」と思ったことだった気がする。表紙には翔さんの姿と「櫻井翔×Avantgarde」と書いてあるけど、Avantgardeがアバンギャルドとも読めてなかったことは覚えている。ペラペラとページをめくる。うん、ビジュアルよし。インタビューの内容も大事だけど、写真のビジュアルの良さだって求めてしまう。そんなものだ。
本屋でインタビュー部分を読み終えて、絶対これは買おうと決意した。890円と少しお高めだし、インタビューは2ページだけど、これは買いたい、と。ここにわたしの好きな櫻井翔という人間がつまっていると、そう思った。
しょうさんは、たまにひねくれている。あまのじゃくとも言っていい。
ジュニアのときにまだだれもしていない茶髪やドレッドヘア、カラコンなんてものに手を出してみたり、へそピアスを開けてみたり。アイドルなのにラップを本気で学んでみたり*1、アイドルやってるのに「は?ジャニーズ?興味ないっすね」って人たちに対抗心むき出しの曲作ってみたりして。だれより野郎に好かれることがうれしいしょうさんだからきっと後輩とも仲良くなりたいって思っていたくせに、後輩に好かれるタッキーを「けっ」て思ったり。言葉を選ばずにいうと、ちょっとがきんちょなところがあった。たぶん今でもある。だからこそ周りがネガティブに反対すれば「……で?」っていうスタンスになるし、そんな周りの雰囲気が余計に原動力になるんだろう。
一方で嵐の5人は自分たちのパブリックイメージも強く意識している。象徴的なのが『Attack it!』の「安心な男子」というフレーズ。世間は自分たちに比較的クリーンなイメージを持っていて、それを求められていることをきっとわかっているのだろう。最近はそのパブリックイメージすら逆手に取っている感じがしている。だからこその「安心な男子」。でもやっぱり「で?」のスタンスが変わっていないから、他の4人にもあのころの面影が見えるから、きっとこうして15年以上もファンを続けてしまっているんだろう。そりゃ出す金額やテレビを意識してチェックする機会は減ってしまったかもしれないけど。
そんな翔さんのがきんちょなところと成長した34歳なところがしっかり見えるこの2ページが最高にうれしくて、買ってしまったのだ。
とても質の良い2ページで、わたしの好きな翔さんが溢れていました。ありがとうございました。
ちなみに余談ですが、こんなふうに翔さんが翔さんらしく話してくれる場を作ったインタビュアーの人を見習いたいです。やっぱりいいインタビューはよいインタビュアーとライターが何より大事なんだなと改めて思いました。すみません、仕事の話です。
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ジャニオタのみなさま、自担Gが音楽ダウンロードサービスでの楽曲リリースを始めたら……
— うえだ (@jasmine_cd87) November 15, 2016
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*1:当時は今より「アイドルのくせに」という偏見が強かった。少なくとも2016年の今よりは。