お知らせを見て、「ああそうか」と納得していた自分がいた。でも「寂しくなるなあ」と悲しむ自分もいる。
すばるくんの歌声は、狭い極東の島国にとどまっていてはもったいない。だから小さな日本を抜け出す挑戦を応援したいと素直に思う。事務所でできることもたくさんあるけれど、そんな枠にとらわれずにもっと世界に彼の歌声が広まってほしいなあと思ってしまった。人生残り半分、好きなように生きてほしい。そして人の心を震わせてほしい。本当にそう思っている。
一方で、とても悲しくて寂しいのも本当。勝手に死ぬまでいっしょだと思っていたエイトや、特に村上くんと横山くんと道を分かつことになるなんて夢にも思わなかったから。さみしい。やめるなんて言うなよ。なんで?ずっといっしょに走っていけないの?
お知らせを受けたその日は、そんなことを考えながら新しいバージョンの『Heavenly Phycho』を聞いて空を眺めては、やるせなさに涙を流しそうになっていた。夢に選ばれないって言っていたのに、新しい夢を見つけてしまったんだね。
次の日は『今』の歌詞があまりに状況にぴったりすぎると気付いて、ニセさんはなんて曲をつくってしまったんだろうと、恐ろしささえ感じた。旅立つ夢をみてしまったのは、すばるくんだった。
「なんでや、嫌や」ってわたしも言いたい気持ちもある。そんな気持ちもあるから、つらい気持ちを露わにする人がいてもわたしは咎めないだろう。(法や倫理の範囲内であれば。)そういう感情は中途半端にしておくほうが、厄介だとわたしは田口くんのときに学んでいるから。
でも、悲しいけど、悲しいことには変わりないけれど。それでも「そうか、すばるくんは決めたんだね」という納得の気持ちのほうが強い。
今回は事務所の対応にもだいぶ救われた。こうして一番にファンクラブでお知らせをして、記者会見もして、そんな段取りにエイトや事務所の誠意があると思った。本当に本当にたくさん話し合いを重ねて、今日を迎えたんだろう。会見を見ていて「ああ、全部ひっくるめて渋谷すばるだなあ、関ジャニ∞だなあ」ってすごく納得してしまった。事務所がきちんと説明する道を選んでくれてよかったなあと別のわたしは思っていた。ワイドショーのコメンテーターの声なんて気にならないくらい、しっかりした会見を開いてくれてよかった。あれがなければ、わたしはきっと全然納得できなかったから。
これからエイトは6人で活動をしていくという。
でも、すばるくんがいたことをなかったことにはしてほしくない。あんな存在感の強いフロントマンをいなかったことにしたら、歴史が歪んでしまう。すぐには無理かもしれないけど、映像で不自然にカットしたり、不自然に彼の名前を出さないとか、そういうことはしてほしくないんだなあ。それだけ。いいでしょ?昔話をするならそのときは彼を思い出しても。
ほんとにもう、みんなしあわせになってほしい。一人のエイトファンとして思えることは、本当にそれだけ。