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永遠をなくしたその先で - 関ジャニ∞ エイターテインメント GR8EST 東京2日目 -

関ジャニ∞ GR8EST、東京ドーム2日目に行ってきました。

ネタバレ含む感想になっていますので、ネタバレ踏みたくない方は読み進めないようお願いいたします。それでは以下、感想です。

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4月15日と7月8日から、時計を止めていた。今日はそれを動かす日。
あの日、「永遠なんてない」と認めてしまった錦戸くんは、どんなことを思っているんだろう。そんなことばかり考えていた。とはいっても、あれからすでに2ヶ月の時間が過ぎている。彼らは、すでに前を向いているんだとはわかっていたけども。

1曲目の出だし、なんの曲かわからなかった。7人で一番新しい曲『応答セヨ』は、まだライブで聞いたことがなかったからなのかもしれない。でも、それよりも「何かが足りない」と直感が言っていた。足りないものに気づいたのは、Aメロに入るくらいのころ。そうだ、すばるくんがいないんだ。

そう気づきながら、わたしはKAT-TUNのライブを思い出していた。いつもいなくなってしまったメンバーのパートになるたびにわたしは泣きそうになる。ああ、彼はもういないんだと。

でも今日は違った。「ああ、すばるくんはいないんだ」と思いながらも、なぜか似たような寂しさを感じなかった。

すばるくんのパートになると他のメンバーがやっぱり歌うんだけど、でもなぜかその歌い方のそこかしこにすばるくんがいるなあと思ってしまった。寄せに行っているわけではないんだけど、寄ってしまうというか。わたしが勝手にそう思っているだけなのかもしれない。でも、そこかしこに落ちているすばるくんのピースをそのままに過去として置いていくんじゃなくて、ていねいに拾っていっしょに未来へ進んでいく。そんな感じがした。

それに、なぜだかはわからないけど、昨日の公演を見ながら過去の東京ドーム公演を思い出すことが多かった。

例えばバクステ側にバンド演奏のみんなが来たとき、ドラムの生音に遅れてスピーカーからの音が聞こえたときには、47の東京ドーム公演を思い出す。あれはまだ、”すばるBAND”という名前だったとき。あのときの『One』も同じように遅れた音を感じていた。

『Heavenly Phycho』で亮ちゃんがギターを持って歌い出したときも、47を思い出していた。あれ? これは亮ちゃんと歌おうのコーナーだっけ? なんてね。このままあの日のようにサイドからうちくんとすばるくんがステージに上ってくるんじゃないかなって少し期待してしまった自分がいた。そんなこと絶対にないって同じくらいわかっていたけども。

『涙の答え』は、いつだったかなあ。サビの歌詞をすばるくんが思いっきり間違うことがあったんだけど、歌詞の世界に入り込んでいてしっかり歌い通すし、声量が大きいからテロップが間違ってるんじゃないかって疑うことがあった。そのとき亮ちゃんがすばるくんを困惑と驚きと賞賛が混ざった目線でちらりと見ていたんだよね。そんなことが、あったなあ。

そんなことを、思い出していた。

スカパラさんとのセッションの後、村上くんが「今日ほど楽器をやってきてよかったと思う日はありません」と話していて、すごくすごく、うれしそうだったよ。ねえ、どうして今日ここにすばるくんはいないの? 村上くんのその言葉を、すばるくんに届けたくて届けたくて仕方ない。横山くんはスカパラさんとのセッションのとき、センターでかっこよくトランペットを吹いていたよ。すっごくすっごく、かっこよかったんだよ。その姿を、すばるくんにも見てほしかったなあ。

全編を通して確かにそこにすばるくんがいたんだと、より一層強く思ってしまった。でもそのくらいパワーのある人だから。そのかけらが端々にあって当然だし、そのすべてを抱えて、これからもエイトは進んでいくんだろうなあ。

アンコール最後の『ここに』を聞いたとき、それを強く感じた。同時にこれからの関ジャニ∞も楽しみだなあと素直に思う。当たり前だけど、これまでの曲はすばるくんの影響力が大きい。そりゃそうだろう。8人の、7人のための曲だから。だけど6人のために作られた『ここに』には、6人だからこその良さがたくさん詰まっていた。今日までちゃんと聞かないようにしていたけど、ものすごく前向きな曲だね。

これはもう未来の話だから憶測でしかないんだけど、きっと6人は6人で新しい関ジャニ∞をまた作っていくんだろう。6人のバランスを見つけて、6人の時間を噛み締めながら。それでいい。それでいいと思う。

ただ、どこか、未来のどこかで、関ジャニ∞がすばるくんとすれ違ったりできたらいいなあと思ってはしまう。今日のスカパラさんみたいに、音楽って最高だなって笑い合えたら。そんなifを、都合のいい夢を、今晩くらいは見させてください。これで、終わりにするから。

明日から、ようやくわたしは時計を進める。6人の、関ジャニ∞を信じたい。