りょうちゃんがエイトを辞め、ジャニーズも辞めるのだという。
それを聞いたわたしは「そうか」とだけ思った。春の時点で辞めてしまうという噂があって、そのときは少し驚いたけれど、木曜に聞いたときには「そうか」と思っただけだった。
すばるくんのときよりも衝撃みたいなものは、正直ない。永遠をなくしたりょうちゃんは、たぶんいっしょに永遠だと思っていたエイトもなくしてしまったのかもしれない。りょうちゃんにとっての永遠のひとつは、エイトだったんだろう。きれいに言うと、そんな感じ。
今回、わたしはオーラスの前日の公演に入っていた。去年のライブよりすばるくんの影を追うことは少なかったし懐かしい曲も多くて、なんだかんだ楽しんでいた。すばるくんの影を追うことが少なかったのは、安田くんの歌い方がだいぶすばるくんに寄っていたせいもあるんだと思う。安田くんの歌が上手なことは知っていたけれど「そんなにすばるくんに寄せなくても大丈夫だよ」と、終盤安田くんがすばるくんのパートを歌うたびに感じていた。
りょうちゃんについては、というと『Tokyoholic』間違えてかわいかったな、とか牛乳やめたんだ、とかなんというか、いつものように見ていたのであまり細々としたことを覚えていない。だって辞めるなんて噂さえ忘れていたから。このまま6人のエイトが続くんだと信じるどころか、そうなんだとただ当たり前のように思っていた。
それよりも横山くんがアンコールで言っていた「みなさん!また!絶対会いましょう!」という言葉が気になっていた。もしかすると、しばらくライブはないのかもしれない。そう予感した。(実際はそんなことなく、11月から47都道府県ライブが始まるらしい。すぐすぎませんか。)
関ジャニ∞の錦戸亮はあれで最後だったんだな。全然いつもどおりにライブ楽しんじゃったじゃないか。でも、それでいいんだと思う。6人の関ジャニ∞が出した答えに、思いに沿えたのなら。
*
わたしも32年も生きてしまった。それなりにまあ、いろいろあって、会社も4回辞めた。今までやってきたことをゼロにして新しい環境に入ることは、たかだか一般職の会社員でも大変だとはわかっている。でも、それをわかっていても今の環境を飛び出す気持ちもわかってしまう。あのころ思っていた気持ちが変わってしまうこともあった。だから、「関ジャニ∞を引っ張っていくって言ったじゃないか」とりょうちゃんに言うことは、わたしはできない。
もちろん、そう言いたい気持ちもわかる。わかるから、悲しいなら悲しいと寂しいなら寂しいと法や倫理を侵さない程度にみんなちゃんと泣いたり叫んだり悲しいんだり寂しがったりしたらいい。というか、今そうしないと何年も何度もつらくなってしまうから。
わたしが今思うのは、りょうちゃんが、エイトが、すばるくんも内くんも、みんな幸せならいいなということ。誰かの幸せを願うころ、他のだれかがそれによって悲しんでいるのかもしれないけれど、こんなときくらい、好きな人たちの幸せを願わせてくれよ。
さよなら、関ジャニ∞の錦戸亮ちゃん。
わたしはりょうちゃんのお芝居も好きだから、テレビでお芝居するりょうちゃんがこれからも見れたらうれしいな。