2016年に「もしジャニーズが音楽配信をはじめたら」というアンケートをお願いしていました。気づけばあれから2カ月以上の時間が経っていました。今さらながらアンケート結果を元に思ったことを書いておこうと思います。
ご協力いただいたみなさま、今さらの結果考察になってすみません。。そしてアンケートへのご協力ありがとうございました。
アンケートを作った経緯
そもそもどうしてこのアンケートを作ろうと思ったかについて。
それは『ヒットの崩壊 (講談社現代新書)』という新書がきっかけです。J-POPが好きなわたしにとっては興味がある新書だったので発売記念のイベントにもお邪魔しました。イベントの半分の時間は「2016年は音楽配信サービスの夜明け」としてSpotifyをはじめとする音楽配信サービスに当てていました。(なお、著者の柴さんはジャニーズに偏見はない様子です。ジャニーズもAKBもフラットに見ている印象を受けました。)
わたしは基本ジャニオタなので、このイベント当初は音楽配信サービスを全然使っていませんでした。周りの人はApple MusicもGoogle Play MusicもLINE MUSICもAWAも使っているので「まだCDから音楽入れてるの?」と聞かれることもしばしば。そりゃね、ジャニーズの音楽を手に入れるにはCDしかないんですよ、と。
するとスマートニュースの編集長、松浦さんがイベント中につぶやきます。
会場の客層。半分がスポティファイ使ったことあるが少なく感じたのと、半分がCD買ってる事実にビビる。 #ヒットの崩壊
— 松浦 茂樹 (@shigekixs) 2016年11月15日
仕方ないじゃないか、だってジャニーズはCDでしか音楽を手に入れられないんだから。会場にいるどのくらいがジャニオタだったかは知らないけど、CDでしか手に入らない音楽があるってわかってくれよ松浦さん! と言いたい気持ちでした。
そもそも、ジャニオタの人はコレクション意識が強いので音楽配信にジャニーズが参入してもCDはきっと買うんじゃないか。
だったら別に音楽配信サービスしなくていいのでは、と事務所も考えてるんじゃないか。
そんな疑問を感じ、アンケートを作ってみた次第です。
アンケートの結果:半数はCDのみ
ジャニオタのみなさま、自担Gが音楽ダウンロードサービスでの楽曲リリースを始めたら……
— うえだ (@jasmine_cd87) 2016年11月15日
回答受付期間:2016年11月16日から5日間
54%がCD購入のみ、という結果に。
「どちらも買う」を合わせると9割の人がCDを買うとの回答に。*1
わたし個人の感想としては予想通りでした。やっぱりジャニオタはモノを持っていることにも喜びを感じるんだろうなー、と予測。こんな状況でジャニーズが音楽配信サービスに乗り出しても、再生数とかでランキング上位が取れるとは限らない。だったらまだ乗り込むのはやめよう。そんなふうに事務所は思ってるんじゃないかな、って。
CDだけだと一般層に楽曲が届きにくいのかも
そんなときに読んだ記事がこちら。
ざっくりまとめると「ジャニーズにもいい曲ある!だからこそ雑食音楽ファンが多い音楽配信サービスに入っていってほしい。そして彼らの音楽の良さを知る人が増えてほしい」という内容でした。(詳しくはぜひクリックして読んでください。)
ああ、たしかにそうだなあ。
そんなふうに思いました。『ヒットの崩壊』でも嵐の曲は毎年CD売上ランキング上位にはいるけど、カラオケで全然歌われていないという趣旨の記述があります。これってまさに「CDを(複数枚)買うファンがたくさんいる」というだけで、一般層にまで楽曲が浸透していない状況なのではと思いました。つまり、内輪で盛り上がっているだけ。
これでは「は? ジャニーズ? 興味ないっすね*2」って人たちに「ならアイドルがどれほどかみせてやるよ*3」ってできるシーンを自ら減らしているんじゃないかなー、と。いや、ここまで挑発的でなくても。ファンじゃない人に「あ、知ってる。いい曲だよねー」って思ってもらう機会を増やす意味でも、実は音楽配信サービスって有効かも、と感じました。
特に関ジャニ∞は『関ジャム』という番組で音楽のプロの話をたくさん聞いているし、本人たちも音楽への関心や向上心が非常に高い、加えてファンも音楽好きが多そうなので音楽配信サービスとかで流れる仕組みに乗り出してもよさそうなのにな、と勝手に思っています。
これはさらに個人的感覚ですが、音楽ファンでフェスとかたくさん行く人に「関ジャニ∞ってジャニーズなのにかっこいいんだね」って言われたことあってすごいテンション上がったことあります。うれしい。そんなことが今後増えたらいいな。*4
まとめ
先日、次のSMAPは誰だという議論に対してのブログを書きました。いま思うのは、SMAPが大きくなったのもテレビというメディアと上手につきあった結果なのかなと。SMAPが伸びる時期はCDが売れる時代で、ドラマとのタイアップが非常に有効で、それゆえSMAPの音楽にも触れる人が多かった。
音楽という側面で"国民的"になるには、既存ファンのコレクション意識に加えて、一般層へのリーチを意識することが必要不可欠。エバンジェリストとしての既存ファンはもちろん大事だし事務所の方針とかもあるとは思うけど、応援するジャニタレやその楽曲が一般層にもどんどん認識されるとうれしいです。それが音楽配信かもしれないし、違う何かかもしれない。
がんばれジャニーズ。